肥満になる要因は、食べ過ぎ、運動不足以外に10項目もある。

● 肥満になる要因は、食べ過ぎ、運動不足以外に10項目もある。


 奄美諸島は全国トップクラスの子だくさんの地域で、またギネスブックにも
載った長寿世界一の泉重千代さん(120歳で死去)や本郷かまとさん(116歳で
死去)の出身地ということもあり、健康イメージが定着している地域です。
 ところが、この沖永良部島に住む小学生の肥満率が、全国平均の1.5倍以上
に達しているそうで、日本でも肥満の広がりが深刻です。

 勿論、肥満問題は米国などではもっと深刻で、社会問題化しています。
 この肥満の問題については、しょっちゅう米国報道機関で取り上げられてい
ますが、今回、「肥満の要因は食べすぎと運動不足だけではなく、それ以外に
も肥満の原因となる10項目が考えられる」というニュースを、米国USA TODAY
誌が報道しました。

 これは、3カ国、20人の研究者たちが警告したもので、我々にも当てはま
る内容もありますので、お知らせします。

 それによりますと、食べすぎ、運動不足は肥満のおおきな原因ですが、それ
以外に次の10項目にも注意が必要とのことです。

(1)睡眠不足=食欲を制御するホルモンの分泌を狂わせるからだそうです。
(2)食品、樹脂、殺虫剤などに含まれる人工の化学物質=体重を制御するホ
ルモンの異常を引き起こす事が考えられる。
(3)エアコン=カロリー消費を少なくする。暑さや寒さの中で動く方が、消
費エネルギーは大きいからだそうです。
(4)禁煙=(だからといって、タバコの害を考えると、禁煙をすべきだと思
いますが・・・)
(5)避妊薬、ステロイド・ホルモン、糖尿病治療薬、抗うつ剤、高・低血圧
治療薬などの医薬品。
(6)中年、アフリカ系女性、ヒスパニックなど年齢や人種による特性。(人
種差についてはどうしようもありませんが、体質を考えたエネルギー摂取が大
切という事でしょう。うれしいことに、アジア民族は比較的肥満になりにくい
ようですが・・・。)
(7)高齢出産
(8)遺伝
(9)多出産傾向のある肥満体質者
(10)肥満者同士の結婚

 要は、消費エネルギー以上に食べれば太るという熱力学を無視してはいけな
い、ということだそうです。
 また、家庭でのしつけ、うぬぼれ、肥満が多い環境、不健康な食品、ソフト
ドリンクなどの影響が大きく、食べる量を減らし、運動量を増やすのが改善の
第一歩で、やる気の問題という事です。
 さらに、忙しいからといって運動をしないというのは論外で、またストレス
や抑圧から逃れるために食べるというような悪習慣は厳禁、とされています。

 皆様、思い当たる点はございませんでしょうか?


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