年々深刻になるED:米国男性の18.4%!

●年々深刻になるED:米国男性の18.4%!


 超高齢化社会の到来で、ED(勃起不全症候群)の人が増えています。
 この状況はわが国だけでなく先進国共通で、実に米国男性の1,800万人がEDで
悩んでいるそうです。
 これは、ジョンホプキンス大学ブルームバーグ校のElizabeth Selvin博士らが、
米国医学誌であるAmerican Journal of Medicine.(2007, Feb.1)に報告したもの
です。

 研究は、全米で行われた健康と栄養調査(National Health and Nutrition
Examination Survey)に参加した2,100名以上の男性のデータを解析したもの
です。
 なおこの研究では、勃起が時々しかない、或いはほとんどないと答えた人を
EDと定義しています。

 その結果、心臓疾患を持つ男性の間ではEDが共通してみられ、高血圧や糖尿
病の人でもその頻度が高いことが分かり、全体ではEDの頻度は18.4%だったそ
うです。
 年齢との関係では、高齢になるにつれて頻度が高くなっており、高齢者とい
われる70歳以上の男性では70%がEDだったそうです。
 ちなみに、20歳〜40歳の男性では5%程度でした。

 EDと糖尿病とは強い相関があり、男性の糖尿病患者の50%以上がEDだそうで
す。
 糖尿病を含めた生活習慣病の人に多く、EDの人の90%は、糖尿病、高血圧、
コレステロール、喫煙などの何らかの心疾患のリスクを一つ以上もってい
ることがわかりました。

 また、生活様式が問題の人が多く、これらのほとんどの人は運動不足で、
一日に3時間以上TVを見ていたということです。

 以上のことから、糖尿病を予防し、血圧やコレステロール値をコントロー
ルすれば、心疾患や糖尿病のリスクを下げるだけでなく、性生活も向上する
としています。

 皆様、現役生活を続けるためにも、生活習慣病にならないよう努力しましょ
うね。


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