ノロウイルスが猛威。診断薬企業はホクホク！

● ノロウイルスが猛威。診断薬企業はホクホク！

　新聞等の報道でご存知のように、ノロウイルスが国内いたるところで猛威を
振るっています。
　例年は、牡蛎を食べた人が下痢を起こすくらいしか問題が無かったのですが、
今冬の感染性胃腸炎の患者数は、12月10日までの1週間で3,896人にものぼって
おり、実に前年同期比73％増となっています。

　実は、私の勤める会社ではノロウイルスの検査薬を作っているのですが、在
庫が底をつくほどの盛況で、工場では増産に悲鳴をあげています。私の会社だ
けでなく、他の診断薬企業でも同様の状況のようです。

　ノロウイルス感染の症状は、主には下痢や嘔吐なのですが、先日の池袋にあ
る有名ホテルでは、利用客やホテル従業員の計347人が同時にそのような症状を
訴えました。
　厚生労働省によると、このホテルでの発生は、ノロウイルスの集団感染とし
ては今年最大の発症者数ということで、大問題となっています。

　また、このノロウイルスによる発症は全国的で、国立感染症研究所の集計に
よると、11月下旬の発生数は81年の調査開始以来、過去最高を記録したそうで
す。

　症状は通常は１〜２日で治まるのですが、抵抗力の弱い乳幼児や高齢者では
重症化する場合もあり、大阪や奈良、和歌山、秋田では死亡例も出ています。

　また、先程の東京のホテルの場合では、披露宴や宴会の出席者に症状が集中
していたのですが、ホテルの料理を食べていない利用客らからも発症者が多数
出ています。

　ウイルスが空気中に舞って感染したり、トイレで感染した可能性が考えられ
ていますが、ウイルス感染を防ぐには手洗いが有効です。

　水が冷たいからといって、手を洗わなかったり、石鹸で洗うのが面倒などと
考えず、手洗いを徹底なさってください。

　診断薬企業を儲けさせるという状況は、避けた方が賢明です。そこからサラ
リーをもらう者が云うことですので、間違いありません。

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