緑茶成分のテアニンが、更年期症状の緩和に有効

●緑茶成分のテアニンが、更年期症状の緩和に有効

 テアニンは、緑茶に含まれるアミノ酸の一種であり、興奮を鎮め緊張をやわ
らげる働きがあるため、人気のサプリメントとなっています。
 また、このリラクゼーション(リラックス)効果に加えて、脳神経細胞の保
護作用や抗ガン剤の作用増強なども報告されています。

 さて、今回このテアニンが、女性の更年期障害の緩和に有効である事が確認
できたというニュースです。

 これは日本の企業が、米国にて2年にわたって行った試験結果を報告したもの
で、1日200mgのテアニン摂取が、ストレス軽減とともに、更年期症状緩和に有
効であると発表しています。

 今回の調査対象は、米国メイン州バンゴール地区在住の35歳から60歳の米国
女性で、投与期間は3カ月だったそうです。

 ストレスを軽減する効果については、プラセボ偽薬群が32人、テアニン摂取
群26人について行いました。また、更年期症状に対する効果は、プラセボ偽薬
群16人、テアニン摂取群13人だそうです。

 その結果、ストレスも更年期症状いずれにおいても、軽減効果が認められ、
テアニンが精神的症状及び身体的症状の両方に有効である事が明らかになった
そうです。

 ところで今回の報告は、以前、静岡県立大と同社が行った、女性の月経前症
候群(PMS)に対するテアニンの効果を確認したものです。
 その時の結果は、排卵日から月経3日までの間、テアニンを毎日200mg服用し
てもらい、PMS重症度の改善を調べたところ、プラセボ偽薬を服用した時に比べ
て症状が半分に低下するというものでした。しかし、その時は試験対象となった
女性数が少なかった(7名)のですが、今回のより多くの人を対象にした結果も
同様である事が確認された訳です。

 日本で大量生産法が確立されたこともあり、テアニンの機能性研究は日本が世
界をリードしています。この日本発のサプリメントが、世界の人々の健康に役立
つことが期待されますね。

△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△

<心に効く、言葉のサプリメント

 「魂の病は身体のそれよりも危険であり、怖ろし。」   (キケロ

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 今日の話題は如何でしたか?

 ・既刊号は、ホームページ「http://www.drhase.info」をご覧下さい。

 ・メールマガジンをお届けしています。ご希望の方は、上記ホームページよ
  り登録なさってください。

 ・また、情報交換の場として、「http://d.hatena.ne.jp/Drhase/」のコメ
  ントコーナーもご覧下さい。