ネアンデルタール人は、現代人より姿勢が良い!

ネアンデルタール人は、現代人より姿勢が良い!>

 

このところ、新型コロナウイルス感染の話ばかりですので、気分を変えての話題です。

 

ネアンデルタール(Neanderthal)人のイメージといえば、猫背で、猿のような外見をして、拳で地面をこすって歩く姿が一般的ですね。

ところが、現生人類よりも背筋が真っすぐに伸びていたことが分かりました。

これは、スペインのバスク大学(University of the Basque Country)の古生物学者アシエル・ゴメス・オリベンシア(Asier Gomez-Olivencia)氏らが、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に報告したものです。

研究チームは、これまで発見されている中で最も骨格がそろっているネアンデルタール人の骨を使用し、ケバラ(Kebara)2と呼ばれる6万年前の男性の骨から胸部の立体(3D)モデルを作成しました。

その結果を見ると、復元されたモデルは前屈姿勢で大きく厚い胸をしているというネアンデルタール人の従来のイメージを根本から覆すものでした。

ネアンデルタール人は人類と異なり、肋骨(ろっこつ)が内向きの方向で脊椎とつながっており、胸が前に出ている事が分かりました。

このため、ネアンデルタール人の体は後方にやや傾いており、人類のように腰椎が前方に湾曲した様子はほとんど見られなかったそうです。

即ち、ネアンデルタール人が人類よりも真っすぐな背骨と強靭な肺を持っていたことが示され、「猫背で野蛮で、猿のような原始人」というネアンデルタール人の従来のイメージは塗り替えられる、と研究チームは述べています。

またこれらの結果は、過酷な環境の限られた資源で生き延びる能力に直接関係しており、ネアンデルタール人がこれまで考えられていたよりもずっと洗練されていたことを示す証拠であると結論しています。

という事ですので、私達現代人も“シャンと背骨を伸ばして”生活しましょうね。