<新型ウイルス患者の診察にロボットを使用 米国>

 

新型コロナウイルス感染の患者数が1万4千人を超え、死者も304名になったと発表されています(2月2日の時点)。

また、武漢では医師はもちろん、マスクや医療器具も不足しており、大変な状況のようです。

さてその中で、米国で最初に感染を診断された男性が、主にロボットを使った診察を受けていると、CNNが伝えています。

ワシントン州エバレットにあるプロビデンス地域医療センターの感染症部門責任者、ジョージ・ディアス医師によると、このロボットは聴診器や大型スクリーンを搭載し、医師によるバイタルサインの測定や男性とのコミュニケーションを助けているという事です。

ディアス氏は「看護職員がロボットを動かすことで、我々がスクリーン越しに患者を観察し、話しかけられるようになっている」と説明。ロボットの使用で感染者との接触が最小限に抑えられていると語る。

ところで、今回米国で最初に新型ウイルス感染が確認されたのは30代の男性で、19日に最初に別の外来診療施設を受診した際、中国の武漢に最近渡航したため、新型コロナウイルスの症状が出ていないか心配だとスタッフに訴えたのだそうです。

疾病対策センターCDC)によると、男性は15日にシアトル・タコマ国際空港に到着したが、この時点ではまだ国内の空港で健康検査が始まっていなかったようです。

男性は「アイソポッド」と呼ばれる隔離状態を保てる特別な担架に乗せられ同医療センターに到着。院内の人の多い場所からは遠ざけられ、ベッド2床を備えた隔離区画で治療を受けています。

そして、23日の時点で男性の容体は安定しており、隔離が続いているという事です。 同医療センターでは約2週間前に、感染力の強い中東呼吸器症候群(MERS)やエボラ出血熱の患者を念頭に診察手順を確認するテストが行われたばかりだったとの事で、今後このロボットに期待が寄せられています。