便秘気味の人は、死亡及び心血管疾患のリスクが高い!

<便秘気味の人は、死亡及び心血管疾患のリスクが高い!>

 

便秘に悩む人は非常に多いのですが、自然に治ったりするので、便秘自体は深刻な病気とは考えず、単に生活する上や社会的な活動がしづらい程度と考えがちです。

ところが便秘の人は、便秘のない人に比べて、死亡のリスクや心血管疾患(心筋梗塞脳卒中などの心臓・血管系の病気)の発症リスクが高いことが明らかになりました。

これは、米国テネシー大学ヘルスサイエンスセンターの住田氏らが、米国の退役軍人335万9653人(平均年齢59.8歳、93.2%が男性)の情報を分析し、便秘と死亡や心血管疾患の関係を調べたものです(Sumida K, et al. Atherosclerosis. 2018 Dec 23;281:114-120. doi: 10.1016/j.atherosclerosis.2018.12.021.)

研究では便秘の定義として、「医師から、30日以上の便秘薬の処方を、60~365日の間隔をおいて2回以上受けていた場合」、または「60日を超える間隔をおいて、2回以上便秘と診断されていた場合」としており、追跡開始時点で7.1%(23万7855人)がこの定義を満たしていました。

このうち便秘薬を1種類使用していた患者は3.8%(12万8640人)、2種類以上使用していた患者は2.5%(8万3848人)で、便秘と診断されていたものの便秘薬を使用していなかった患者は0.8%(2万5367人)となっています。

次に、対象者を6.7年追跡調査し、あらゆる原因による死亡、心臓の冠動脈が狭くなって起こる冠動脈疾患(心筋梗塞狭心症)、虚血性脳卒中(以下、脳梗塞)の発生の有無を調べました。

すると、この追跡期間中に59万7780人が死亡しており、6万8076人が冠動脈疾患を、6万3371人が脳梗塞を経験していました。

次に、性別や年齢、抱えている病気、処方薬の使用、社会的な地位や経済状況などについて、分析結果に影響を及ぼす可能性のある要因を考慮した上で、便秘患者と便秘ではない人々を比較したところ、便秘患者では便秘のない人に比べて、あらゆる原因による死亡、冠動脈疾患、脳梗塞の全てにおいてリスクの上昇が見られ、死亡リスクは12%、冠動脈疾患の発症リスクは11%、脳梗塞の発症リスクは19%上昇している事が分かりました。

なお、1種類の便秘薬を使用していた患者にも、また2種類以上の便秘薬を使用していた患者にもリスク上昇が認められましたが、処方されている便秘薬の数が増えるほどリスクが高くなる傾向は見られなかったという事です。

研究者たちは今後、なぜ便秘患者にこうしたリスク上昇が見られるのか、そして便秘に対する治療法についても検討を進めるそうです。

という事ですので、便秘気味の方は今のうちに、食べ物や生活パターンの見直しされることをお勧めします。