昼寝の遺伝子が見つかる

<昼寝の遺伝子が見つかる>

 

お昼過ぎには眠気が襲ってきて、ついうとうとされる方も多いと思います。

ところが今回、このような昼寝を起こす遺伝子が哺乳類や昆虫に共通して存在しており、この遺伝子により体温が下がり、活動量を低下させていることが分かりました。

これは京都大などの研究チームが発表したもので、人にも同じ遺伝子があり、同様の働きをしている可能性があるということです。

 

人を含めた生物には、昼夜のリズムに合わせて約24時間周期で活動が変化する「体内時計」と云われる機能があります。

そこでこの研究チームは、人が昼過ぎになると体温が一時的に下がって眠くなることに着目し、マウスやショウジョウバエを材料に、そのような現象を起こす遺伝子を調べました。 その結果、体内時計をつかさどる脳内に、活動時間帯の途中で体温を下げる働きをする遺伝子があることを見つけたそうです。

更にこの遺伝子が働けないように変異させたところ、昼寝の時間が来ても、体温は下がらないことが明らかになりました。

また、この遺伝子が哺乳類や昆虫にも存在する事から、少なくとも6億年前にはこのような遺伝子が働き出したと考えられます。

以上の結果から、変温動物の昆虫と恒温動物の哺乳類は体温調節の方法が異なるにもかかわらず、体温を下げる仕組みが共通するということは、生物にとっては昼寝には重要な役割があると結論されています。

 

という事ですので、皆様、自信をもって昼寝をしましょう!