効率を重んじる企業を中心に、昼寝が浸透
<効率を重んじる企業を中心に、昼寝が浸透>
効率的に働いてもらおうと、企業が勤務時間内に昼寝を取り入れる動きが広がっています。また、短時間でも質の良い睡眠を助ける「昼寝関連ビジネス」も活発化しているそうです。
面白いことに、英語で「短い仮眠」を意味する「パワーナップ」という造語も生まれ、昼寝が仕事の効率を上げる事が、米国でも常識となりつつあります。
実際、グーグルやナイキといった有名企業が昼寝を推奨しているそうです。
日本でも、厚生労働省が「健康づくりのための睡眠指針」を発表しており、「作業能率の改善に効果的」として、午後の早い時刻に30分以内の昼寝を推奨しています。
また、老舗寝具メーカーの西川リビングは昼寝のために開発した枕「konemuri(こねむり)」を発売しています。枕の中央に穴があり、穴に腕を通したり、丸めて高さを調整したりでき、オフィスの自席でも昼寝をしやすいよう工夫したものです。
同社では昼休み後の15分間、昼寝の時間を設けており、この枕を使っているそうです。
また、缶コーヒーで知られるダイドードリンコは、昼寝の前にコーヒーを飲む「カフェインナップ」という取り組みを広く呼び掛けており、コーヒーに含まれるカフェインの覚醒作用で昼寝からすっきり目覚めることができるとアピールしています。同社でも、昼休み中の15分程度を昼寝に充てているとの事です。
さらに、布団掃除機を手掛けるレイコップ・ジャパンは、社内に仮眠室を設けた企業を対象に、布団の中を快適な温度に調整する家電「ふとんコンディショナー」を無償で提供しており、職場での昼寝に使ってもらうことを画策しているようです。
確かに昼寝は、仕事の効率を上げるのに有効のようですが、日本の企業も“目ざとい”というか・・・。