70歳を過ぎたので、がん検診は受けません!

<70歳を過ぎたので、がん検診は受けません!>

 

私の住んでいる町でも、無料のがん検診が行われています。

また、保険適用外ですが、人間ドックでの検査も大人気です。

確かに、厚労省の云うように「がんの早期発見」は常識ですが、70歳を過ぎてから受けるがん検診は、「百害あって一利なし」とする人も多くなっています。 

若い時期に検診でがんが発見されたのであれば、身体に負担の大きい治療を受ける価値は十分にありますので、定期健診も必要です。  

しかし、70歳過ぎにがんが見つかったところで、限られた人生の残り時間を数年、場合によっては数ヵ月だけ延ばすために手術や抗がん剤治療を受けるのは、肉体的にも精神的にも、ただつらいだけになりかねません。

実際、アメリカでは『チュージング・ワイズリー』(賢く選ぶ)という運動が盛んで、平均余命10年未満の人へのがん検診は控えるべき、という指摘がされています。  

抗がん剤治療は10万~100万円程度で、ノーベル賞を受けた本庶先生の発見を基にした「オプジーポ」では年間1750万円かかることで話題になりましたが、金銭的にも大きな負担が伴います。

また、入院して手術や治療をしたことにより体力が衰え、生活の質がガクンと下がってしまうことも多く、「治療を受けないほうが良かった」とする方も多くいらっしゃいます。

がんを早期発見しても、かえって寿命を縮めてしまい、そのうえ余計な出費ばかりが増えていくのはあまりにも悲しくなります。  

70歳まで生きられたのなら、あとは無用な不安を抱かず、がん検診は受けないほうが幸せな余生を送れるのかも知れませんよね。