立ったまま仕事をするのは健康に良くない

<立ったまま仕事をするのは健康に良くない>

以前、座りっぱなしの生活は健康に良くない事をお知らせしましたが、かと云って、長時間立ったままの生活も体に良くないことが分かりました。
これは、オーストラリアにあるカーティン大学の研究者らが報告したものです。

調査では、日頃オフィスワークをしている20名に、椅子に座らずに仕事をする、いわゆるスタンディングデスクで長時間のパソコン作業をしてもらいました。
すると、スタンディングデスクで2時間パソコン作業をするだけで、被験者は「不快感」や「筋肉疲労」「下肢の張り」を訴えるようになったそうです。
また、クリエイティブな仕事にはスタンディングデスクが良いと云われているそうですが、それでも被験者の仕事の効率や精神状態も悪化していました。
即ち、当初はスタンディングデスクを使うことで生産性が向上し、姿勢もよくなるのではないかと期待されたのですが、実際には身体的な不快感を得たのみだったようです。

だからといって、長時間座り続けていることが良いわけではなく、研究者らは定期的にウォーキングなどの休憩を取ることが大切だとしています。

ちなみに、アメリカ腎臓学会の臨床医向けの雑誌『Clinical Journal of the American Society of Nephrology』に掲載された2015年の研究によると、1時間ごとに2分間歩き回る人は、そうでない人に比べ、早期死亡のリスクは33%低いことが分かっているそうです。
という事ですので、座り続けたり、立ち続けたりする極端な仕事は止め、適宜運動をするなどの仕事態度が良いようです。