<ショートスリーパーって、疲れないの?>

ショートスリーパーって、疲れないの?>
 
 このところの猛暑のせいで、夜になっても温度が全然下がりませんね。
 そのために熟睡できず、だんだんと疲れがたまってきています。

 ところで、睡眠時間が短くて済む人をショートスリーパー(短眠者)と呼びますが、そういう方はこのような猛暑にも平気なのか、気になります。
 例えば、フランス皇帝のナポレオン・ボナパルトは1日3時間、発明王トーマス・エジソンは1日4時間しか睡眠を取らなかったといわれています。
 健常成人の適切な睡眠時間は6-8時間ですが、短時間睡眠が実現できるならば時間をより有効に使えるので、その秘訣を知りたい人も多いでしょう。
 しかし本当のところ、ショートスリーパーはこの世にほとんどおらず、医学論文などにはほとんど記載は無いようです。

 体内時計を制御する「時計遺伝子」に関する特定の遺伝子を持つ人がショートスリーパーであるとの報告もあるにはあるのですが、医学的には極めて珍しい例で、ある意味遺伝子異常と云えます。
 また、ナポレオンのショートスリーパー伝説もうそのようです。ナポレオンの秘書官の回顧録には、実際のナポレオンは夜から朝にかけておおむね7時間は睡眠を取り、昼寝もしていたと記述されています。
 もちろん1日3時間睡眠という日もあったでしょうが、そのような睡眠不足の時には居眠りしていたはずだそうです。
 また、エジソンも昼寝をしていたことが知られていますし、イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルも国会議事堂の中に専用ベッドを設けて昼寝をしていたといわれています。

 逆に、不眠症で1日2-3時間しか寝られないと訴える方々もいらっしゃいますが、熟睡する時間は2-3時間でも、昼寝などを合計すると6時間以上寝ていることが少なくないようです。
 ですから、ショートスリーパーになろうとは思わず、時間あたりの生産性を高める事に努力する方がよさそうです。

 それにしても、早く涼しい日がやってこないかなあ!