1日1本のたばこでも心臓発作のリスク大

<1日1本のたばこでも心臓発作のリスク大>

最近はありがたい事に、禁煙のところが増えていますね。そして、確かにタバコを吸う人が減った気がします。
そこで今日は、タバコを吸う人は癌になりやすいというだけでなく、心臓にも悪いというお話です。

喫煙本数を1日20本から1本に減らしても心臓発作や脳卒中が起こる確率が大幅に低下することはなく、20本の場合と比べて約50%のリスクが残るそうです。
これは英国のロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)のAllan Hackshaw教授らが、英医学誌のブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)で述べている内容です。
その中で、「1日に吸う本数を20本から1本に少なくすればリスクも20分の1、つまり5%に低下すると直感的に考えがちですが、これは肺がんのケースでは当てはまるのですが、心臓発作や脳卒中の場合は違います。1日1本にタバコの量を減らしても、1日1箱分の50%程度の心臓発作のリスクが残ります。喫煙本数を1日数本に減らせば長期的な健康被害のリスクがほとんどなくなるなどと勘違いすべきではない」と強調しています。

ちなみに世界保健機関(WHO)の統計によると、喫煙が原因で毎年約700万人が死亡しており、うち約200万人は心臓発作や脳卒中など循環器系の疾患によるケースだそうです。
タバコの量を減らすのではなく、完全に止めたほうが良いようですよ。