大腿骨骨折は西日本で多く、食習慣が関係していそう!

<大腿骨骨折は西日本で多く、食習慣が関係していそう!>

 先日来テレビなどで報道されているように、黒柳徹子さんが大骸骨骨折で車いす生活のようです。研ナオコさんも苦しんでいましたが・・・。

 さて、玉置淳子大阪医大教授らの研究によると、40歳以上の女性の大腿骨骨折の発生率は、西日本に多いそうです。
 研究では、公的医療保険を使った医療の受診記録に当たる診療報酬明細書(レセプト)情報を全国で集めた国のナショナルデータベースを用い、2015年の大腿骨骨折の男女別患者数を都道府県ごとにまとめて、40歳以上の10万人当たりの発生率を集計しました。

 その結果、全国の患者発生率は、女性が10万人当たり299人、男性同89人であることが分かりました。
 なお、女性が多いのは、骨の細さと骨形成に関わるホルモンが閉経により減少するためで、今までの報告に一致しています。
 ところが、全国平均の発生率を100とすると、女性で最も高かったのは兵庫で120となっており、続いて和歌山(118)、沖縄(同)、大分(116)、奈良(同)と続いていることが分かりました。
 また、男性では高い方から順に、沖縄(144)、長崎(126)、和歌山(同)、佐賀(124)、兵庫(121)、鳥取(同)となっており、全国平均よりもかなり多くなっていました。
一方低いのは男女とも秋田、青森、岩手、宮城、北海道の順で63〜78にとどまっており、地域によっては西日本の半分程度となっていました。
 この結果から研究者らは、「大腿骨骨折のリスク要因はBMI(体格指数)の低さ、喫煙、多量飲酒、ビタミンDの不足であり、発生率の高い地域の人は食生活に特に気を配ってほしい」としています。

 大腿骨骨折は寝たきり老人の原因になりますので、皆様ご注意ください。