日本人女性の乳がんの多くは、マンモグラフィで発見できない!

<日本人女性の乳がんの多くは、マンモグラフィで発見できない!>

 昨日、がん健診を受けてきました。
 ワイフも一緒に受けてきたのですが、男性の場合は前立腺がん、女性の場合は乳がんが一番気になるところです。

 さて、マンモグラフィ乳がん検診に幅広く行われているのですが、日本人女性の多くがこのマンモグラフィではがんを発見できない可能性があるため、急きょ乳がん検診の関連学会が提言を発表したという話題です。

 日本人の多くは高濃度乳房というタイプの乳房を持っているのだそうです。
乳腺が多く密度が高いために、高濃度乳房と呼ばれ、日本人女性の6〜7割がこのタイプにあてはまるとされています。
 ところが、高濃度乳房では乳腺は白く写るために、がんを見落としやすく、画像だけで見つけることは専門医でも困難なのだそうです。
 これを解決するには超音波検査が有効で、マンモグラフィでは見えなかったがんも見つけることが出来ます。
 実際、東北大学の調査では、検診でマンモグラフィに超音波検査を組み合わせたところ、乳がんの発見率が1.5倍にまで高くなることが分かりました。
 即ち、健康診断を受ける人が高濃度乳房かどうかを調べ、またそのような人にはマンモグラフィと超音波を組み合わせた検診が有効と考えられます。
 国は今後、学会の提言を受け、乳がん検診のあり方について再検討するとの事です。