睡眠薬や抗不安薬で薬物依存の恐れ:厚労省が注意!

睡眠薬抗不安薬で薬物依存の恐れ:厚労省が注意!>

 最近、不眠や不安等で、薬物療法を受ける人が増えています。
 ところが、睡眠薬抗不安薬について、規定量を守っても薬物依存になる恐れがあると、厚生労働省が注意を喚起しました。
 問題の薬は、睡眠薬抗不安薬や抗てんかん薬として処方される「ベンゾジアゼピン(BZ)系」の成分を含む薬で、規定量でも薬物依存に陥る恐れがあるので長期使用を避けることなどを明記するよう、厚生労働省日本製薬団体連合会などに対し指示し、医療関係者らに注意を呼びかけました。

 対象は、日本では広く使われているエチゾラムアルプラゾラムなど44種類の薬です。
BZ系の成分を含む薬は、短期の使用では高い効果を得られるのですが、薬をやめられない依存性や、やめたときに不安、不眠などの離脱症状が生じることがあるとされています。実際、欧米では処方が控えられ、長期的な使用も制限されているものです。

 今回、厚労省は「承認用量の範囲内でも、薬物依存が生じる。漫然とした継続投与による長期使用を避けること」「投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと」などと使用上の注意に明記することを求めています。
 これらの薬を服用されている方も、十分ご注意下さい。