お茶とコーヒーも、腎臓癌のリスクを下げる

<お茶とコーヒーも、腎臓癌のリスクを下げる>


 日本人の我々はお茶、西洋人はコーヒー、両方とも健康によいようです。
 以前から、緑茶やコーヒーには抗酸化物質が含まれているため、たくさん飲む人は癌になりにくいといわれています。
 実際、50万人もの人を対象とした調査でも、お茶やコーヒー愛好家には腎臓癌になる人が少ないことが確認されています。

 ハーバード大学医学部Dr. Jung Eun Leeらが、癌専門誌International Journal of Cancerに報告した研究は、530,469名の女性と244,483名の男性を含む13研究を見直したものですが、コーヒーやお茶が腎臓がんを予防すると結論しています。

 それによりますと、コーヒーを1日3杯以上飲む人は、1杯以下の人に比べて腎臓癌になる頻度が16%低く、また1日8オンス(約250cc)のお茶を飲む人も、腎臓癌のリスクが15%低いとしています。
 その一方で、牛乳、ソーダ水などにはそのような効果は認められなかったそうです。
 その理由については、コーヒやお茶には血糖値を下げるインシュリン感受性を高める効果があり、さらに抗酸化物質が多く含まれているため、発がんダメージを抑えて腎臓癌のリスクを下げるとしています。

 実際は、これらが複合的に作用して効果を示したものと考えられますが、何はともあれ、コーヒー党の人やお茶好きの人には、うれしい内容です。
 ただし、コーヒーに砂糖を入れる人では、糖分を摂りすぎる危険性もありますので、ご注意を。