ヒートショック: 入浴中の死亡率は交通事故の5倍

<ヒートショック: 入浴中の死亡率は交通事故の5倍>

 ヒートショックとは、温度の急激な変化で血圧が大きく変動することによる健康被害のことです。
 シニアの人や高血圧、糖尿病、脂質異常症の方のリスクが高く、入浴時に急激な血圧低下により失神、死亡するケースはヒートショックの典型的な例です。
 冬場が特に危険で、夏の時期のおよそ11倍に急増すると云われています。

 さて、つい先日に発表された秋田市消防本部の調査によると、2014年までの3年間、秋田県内の入浴事故による死者は毎年200人を超え、交通事故死者の5倍近くに上っているそうです。

 県内全13消防本部の統計をまとめたところ、県内では2012年に226人、13年に224人、14年に206人が入浴事故で死亡した。
 また、秋田市では15年188件の入浴事故が発生し、38人(うち65歳以上は34人)が死亡、死亡事故の約6割は11〜2月の厳寒期に発生しているということです。
 お風呂につかっていて意識を失い、そのまま死に至るケースが多いそうで、「気持ちよく、スーッと意識が失われてしまう」ため、症状が表れたときには既に自分で助けを呼べない状態になるのだそうです。

 同本部は、体調が悪いときや飲酒したときは入浴を避けるなど、自分の身は自分で守ることを意識してほしい、と呼びかけています。
 具体的な防止策としては、〈1〉脱衣所と浴室内を暖かくする〈2〉湯船につかるのは10分以内〈3〉湯の温度は41度以下に設定〈4〉入浴前後の十分な水分補給――などが有効だそうです。

 皆様くれぐれもご注意ください!!