冬のいびきと無呼吸症候群
<冬のいびきと無呼吸症候群>
「冬はいびきがひどくなる」、とお悩みの方が多くいらっしゃいます。
鼻づまりがおこり、そのため口呼吸するのがその原因の一つですが、ご存じのようにいびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)には深い関係があります。
睡眠中の酸素不足のために、脳や身体へダメージや日中の活動にも様々な影響を与えます。
このようなSASの患者さんは非常に多く、京都大学角谷先生によると実に全男性の13%は無呼吸症候群だそうです。
先生の調査は、大阪府の会社の男性社員約180人を対象にしたもので、1人当たり1週間かけて問診や睡眠の様子を調べました。
その結果、1時間の睡眠中に10秒以上呼吸が停止したり低呼吸だった回数は、正常とされる5回未満の人は僅か33%だけだったそうです。
この結果は過去の調査に比べて、睡眠中に呼吸停止を繰り返して熟睡できない睡眠呼吸障害(SDB)は3倍近く増えている事を示しており、実に成人男性の2/3が該当すると推定されています。
また、日中も過度の眠気で生活や仕事に支障をきたす睡眠時無呼吸症候群(SAS)は13%と推定され、これも過去の調査に比べると3−4倍に増加しているそうです。
国内で数百万人の男性がSASになっている恐れがあり、交通事故を起こす可能性が高いとの報告もあるようです。
このSASにはサプリメントのコエンザイムQ10が有効といわれています。
また、手首に巻く“いびき防止リストバンド”や、各種のいびき防止薬がありますので、これらをうまく活用して、辛いSASに襲われないようご注意下さい。