認知症予防に緑茶が効く

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緑茶をよく飲む人ほど、認知機能が低下しにくいのだそうです。

これは、金沢大医薬保健研究域医学系の山田正仁教授(神経内科学)の研究グループが、米科学誌「プロスワン」のオンライン版に発表したものです。

論文タイトル: Consumption of Green Tea, but Not Black Tea or Coffee, Is Associated with Reduced Risk of Cognitive Decline
著者: Moeko Noguchi-Shinohara, Masahito Yamada 他
科学誌名: Plos One, May 14, 2014, DOI: 10.1371/journal.pone.0096013

研究は、石川県七尾市中島町の60歳以上の住民で、認知機能が正常な人490人を対象にしたものです。
これらの人を、緑茶を「全く飲まない」「週に1〜6回飲む」「毎日1杯以上飲む」のグループに分け、継続的に認知機能や血液の検査を行いました。

その結果、痴呆症などの認知機能の低下が見られたのは、毎日飲む習慣があるグループで157人中18人(11%)、緑茶を飲む習慣がないグループでは138人中43人(31%)であることが分かりました。また同様の調査を、コーヒーや紅茶についても調べたそうですが、緑茶に見られたような認知機能との関連は確認されませんでした。

即ち、緑茶を毎日1杯以上飲む人は認知機能に関する発症率が約3分の1に低下しており、緑茶に含まれるカテキンやミリセチンといったポリフェノール類が認知症の予防効果があると考えられるそうです。