大人のおもちゃは、健康上有害

<大人のおもちゃは、健康上有害!>


 「大人のおもちゃは有害!」と叫ぶと、「未成年者には有害なのは衆知だ」、とお叱りを受けそうなのですが、単にそういう意味だけでなく、化学的な毒性成分が含まれている、という話題です。

 これは、様々な製品について有害性の有無を調べている、オランダにあるグリーンピース財団が警告したもので、プラスチック製の大人のおもちゃの多くには、高濃度の有害フタル酸化合物が使われているということです。

 グリーンピース団が、オランダにて市販されていた、大人のおもちゃの定番であるバイブレーターや、人工ペニスのような8種のセックス・トーイについて、毒性物質の有無を調べました。

 すると、その内の7種に、危険な量のフタル酸エステルが含まれていることが分かりました。

 このフタル酸化合物は、プラスチックを柔らかくする作用があり、セックス・トーイの肌触りを良くするのに、混合されているのだそうです。

 しかし、このフタル酸化合物には内分泌攪乱作用があり、ごく少量曝露されただけでも生体の内分泌機構が悪影響を受け、がんが誘発されたり、ホルモン分泌が異常になったりする事が知られています。

 特に妊娠中では、母子ともに肝臓や腎臓機能にダメージが起こり、催奇形性やがんの発生が起こる可能性もあるといわれています。

 さらに悪いことに、このフタル酸化合物は、自然には分解されず、僅か少量でも身体に入れると危険とされています。

 実際、数年前に、おしゃぶりなどの子供が使用するおもちゃにもフタル酸化合物が含まれていることが報告され、使用禁止の警告がなされたものです。


 最近は、大人のおもちゃがインターネットなどで簡単に手に入ります。
 また、盛り場などには、それを専門に売るお店もあるようですが、皆様、購入される際は充分にご注意ください。