精神疾患を持つ人の喫煙率は非常に高い

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精神的な疾患を抱える成人の喫煙率が、疾患のない人に比べて非常に高いことが分かりました

 これは米国疾病管理予防センター(CDC)が発表したもので、 精神的な疾患を抱える成人の内で、喫煙者は3分の1強の36%に達しており、疾患のない成人の喫煙率である21%を70%以上上回っているとしています。

 
 この結果は、2009年から11年までに実施した全国調査から導き出したもので、12歳以上の米国人6万7000人が対象となっています。

 研究では、心理的な検査や社会的要因に基づいた聞き取り調査を行い、精神的な疾患の有無と喫煙の関係を調べました。

 すると、精神的な疾患を抱える成人のうち、喫煙する人は全体の約36%で、そうでない成人のうちの喫煙率21%を大幅に上回っていることが分かりました。
 特に、精神的な疾患を抱える人々のうち、若い成人やネイティブアメリカン先住民族の子孫)、低い教育水準の人々、所得が貧困ライン以下の人の喫煙率が高いということです。

 そして、精神的な疾患を抱える成人はヘビースモーカーになりがちで、疾患のない成人よりも早い年代に喫煙する傾向があるそうです。
 また彼らは禁煙に成功する確率が正常な成人よりも低いこともわかりました。

これらの結果を基に、CDCは、「精神的な疾患を抱える成人は追加的なカウンセリングや長期の禁煙プログラム、あるいは精神療養施設での禁煙政策などの広範囲にわたる禁煙プログラムが必要」、としています。