赤ちゃんの人見知りの理由

<赤ちゃんの人見知りの理由>


赤ちゃんの人見知りは、「近づきたいけど怖い」という葛藤がもとになっているのだそうです。


これは、東京大、京都大、同志社大などの研究グループが、米オンライン科学誌「プロスワン」に発表したものです。

論文タイトル: Shyness in Early Infancy: Approach-Avoidance Conflicts in Temperament and Hypersensitivity to Eyes during Initial Gazes to Faces.
雑誌名: PLoS ONE 8(6): e65476 (2013) . doi:10.1371/journal.pone.0065476
著者: Citation: Matsuda Y-T, Okanoya K, Myowa-Yamakoshi M


研究では、生後7〜12カ月の赤ちゃん57人を対象にし、母親への聞き取りの結果から人見知りが強いグループ(24人)と弱いグループ(33人)に分けました。

そして、女性がほほ笑えんでいる映像を見せ、近赤外線を使った計測装置で目、鼻、口に視線を落とす時間の割合を比較しました。

すると、人見知りの弱い赤ちゃんグループでは、目を見つめる割合は平均約10%だったのに、人見知りの強いグループは約20%となっており、相手の目を見つめようとする傾向が強いことが分かりました。

次に、視線を正面に向けている女性の映像と、顔を斜めに向けている女性の映像を並べておき、前と同様に赤ちゃんが視線を向けた時間の割合を調べました。

その結果、人見知りをしない赤ちゃんは「正面」と「斜め」の割合が5対4だったのに対し、人見知りの強い赤ちゃんグループは逆に4対5となり、自分を見ている相手から目をそらし、別の方向を見ている人をよく観察する傾向が強いことが分かりました。

以上の結果から研究グループは、人見知りの原因は、相手に近づきたくて目を凝視しつつも、相手から見られ続けると目をそらしてしまうという心の葛藤の現れ、としています。


私の場合は、これが今も続いていますが・・・。