音楽療法:モーツァルトが早産の子供の成長を助ける
モーツアルトを果物や野菜に聞かせると、成長が早くなったり、甘みが増したりするそうです。
植物でそうですので、人間ならなおさらです。
モーツァルトのソナタを聴いた後には、知能検査の成績が良くなる事が知られて
います。
さて今回、早産で生まれた子供にモーツァルトの音楽を聴かせると、安静時のエネルギー消費を減らし、成長を速めることがわかりました。
これはイスラエルの研究者らが、小児科専門医学誌Pediatrics(2010, January issue)に報告したものです。
研究では、早産で出生した健康な乳児20人を対象として、経管栄養により同量の食物を与える乳児を、音楽を聴かせない群と、モーツァルトの音楽を1日30分、2日間聴かせる群とにわけました。
すると、音楽を聴かせ始めて10分間は、両群とも安静時エネルギー消費はほぼ同じであったのですが、その後の10分でモーツァルト群の乳児では安静時エネルギー消費の低下がみられ、その効果はその後10分間も続いていたそうです。
そして、全体では、安静時エネルギー消費に10〜13%の低下が認められました。
早産児は脳のさまざまな経路が未だ発達段階にあるため、刺激を与え過ぎるのはよくありません。
従って、その刺激が和らぐ環境が重要であり、静かな音楽が効果を示すと考えられます。
また、胎児は母親の胎内で、母親の血流や心臓の拍動を聞いています。
そのため、反復メロディーの多いモーツアルトの音楽が子宮内を思い出させ、乳児を落ち着かせるのではないかとも考えられるそうです。
モーツアルトに限らず、反復の多い静かな子守歌でも効果があると思われます。
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