肥満は5歳までに決まる

<肥満は5歳までに決まる>


 最近、小中学生の肥満児が本当に多くなってきました。
 このままいくと、将来はメタボばっかりになるのではないかと心配です。
 この傾向は日本だけでなく、西洋諸国でも同様で、最近では韓国や中国人にも影響が出ているようです。

 さて、このような子供が肥満になるかどうかは、5歳までに決まることが最近の研究で明らかになりました。
 これは、英国プリマスPeninsula医科大学のTerry Wilkin教授等が明らかにしたもので、小児学誌Pediatrics(December 2008)に報告されたものです。

 研究では、233名の英国人の子供について、誕生から思春期までの体重変化を調べました。
 すると、誕生の際には体重は25年前とほぼ同じでしたが、4歳から5歳になると1/4の子供は体重オーバーとなり、9歳以降にもその肥満率は保たれ、思春期まで続いていることがわかりました。
 小学校に入るときには既に、肥満女児の場合では90%、男児の場合でも70%が体重オーバー気味だったそうです。

 その原因は、家庭での食生活は勿論のこと、幼稚園や小学校での給食、運動、TV、コンピューターゲームなどが問題とされています。
 また、単なる運動不足というよりも、食生活自体に問題があり、小学校に入る前から食生活の様式に注意をすることが重要と強調されています。

 肥満は万病の元です。是非とも、お子様の食生活にご注意を。


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