妊娠中の携帯電話は、将来、子供の行動異常を起こす


<妊娠中の携帯電話は、将来、子供の行動異常を起こす>


 妊婦さんへの警告です。
 携帯電話を妊娠中に使用しつづけると、お腹の子供に影響し、将来何らかの行動異常を引き起こすリスクがあることが、報告されました。

 これはは、Epidemiology誌(2008, September issue)に、デンマークの研究者が報告したものです。
 研究では、デンマークの13,000人の妊婦さんについては15年間、生まれた子供については、7歳になるまでの長期間の追跡調査をしました。

 その結果によりますと、先ず、母親が携帯電話で話している時には、胎児の心拍が影響されることが分かりました。
 そして、妊娠中に携帯電話を使用していた場合には、その子供が生まれ成長した後に、注意欠陥・多動性障害児となるリスクが、54%も高くなっていました。
 また、母親の妊娠時期だけでなく、出産後も子供が7歳になるまでに携帯電話で遊んでいた子供にも、同様の障害が多く発生していました。
 携帯電話に曝されていなかった子供に比べて、このようなリスクは80%以上高くなっていたということです。
 更にこれらの子供は、情緒障害のリスクが25%、多の子供と一緒に遊ぶ事が出来ないなども24%高くなっていることがわかりました。

 以前から、携帯電話とがんの発生などの問題が取り上げられています。
 今のところ結着はついていませんが、少なくとも健康面の利益があるとは云えないようです。
 携帯電話を手放せない人は、必要の無い時は電源を切るなどの対策が必要のようですね。


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