ネコが、患者さんの死を予知!
●ネコが、患者さんの死を予知!
以前このホームページで、がんを診断するイヌがいることをお知らせしまし
たが、今回、患者さんの死を予知するネコの話題です。
この話題のネコは、米国の医療施設で飼われている、オスカーという名の
2歳のネコです。
子猫の時この施設に来て以来25回、ほぼ正確に患者の死を予知しているそう
で、現地では大評判になっているとのことです。
この話題は、米ロードアイランド州の認知症看護施設の医師David Dosa博士
で、医学誌「New England Journal of Medicine (2007, July 26)に、このネ
コについてのエッセイを発表しています。
それによると、オスカーは普段はあまり人になつかないのですが、患者さん
が死亡する1〜2日前になるとその部屋に興味を示し始めるのだそうです。
そして、ベッドの上で丸くなったり、患者さんに鼻をすり寄せるような行動
をとるということです。
また、オスカーは、患者さんの最期の瞬間もわかるようで、患者が死亡する
とすぐにその場を去っていくとそうです。
このオスカーの能力は既に地元では有名な話となっており、施設の壁には、
地元の機関から贈られた感謝記念板が飾られているようです。
がんを検知するイヌについては、ジョージア州のイヌ訓練施設では、イヌに
ヒトのてんかん発作を予知させる訓練をしており、中には100%の正確さで発作
を予知するイヌもいるようです。
そしてこのイヌは、発作が起こりそうになると、患者の手をなめたりして危
険を知らせることも出来るのだそうです。
オスカーの能力についてもさまざまな説がありますが、死亡する前に発生す
るヒトにはわからないフェロモンをオスカーが感知しているのではないかと、
Dosa博士は推測しています。
また、オスカーがそばにいると、ペットとして患者さんには慰めになってお
り、単に死を予知するだけでなく、末期医療での癒しの効果も担っていると考
えられるそうです。
死を予知されるのはちょっと気味が悪いですが、その事実を知り、最後の癒
しの時期を得るには、オスカーの役割は大きいように思われます。
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