睡眠時間が減ると、トイレが近くなる。
●睡眠時間が減ると、トイレが近くなる。
最近、年齢のせいか、夜おしっこに行く回数が増えてきたように思います。
特に前の晩、ビールジョッキを何杯か空けた時は、てきめんです。
夜中にトイレが近くなると安眠できず、ひどい場合は次の日の仕事に影響す
るほどです。
ところが今回、おしっこが近いから睡眠不足になるのではなく、睡眠不足だ
からトイレに行く回数が増える、との報告がありました。
中高年の人には気になる話題だと思いましたので、取り上げてみました。
これは、デンマークのAarhus University HospitalのBirgitte Mahler博士
が報告したものです(Mahler, B. Proceedings, American Physiological Society
conference Sex and Gender in Cardiovascular-Renal Physiology and Pathophysiology,
Austin, Texas, Aug. 9-12, 2007. News release, American Physiological Society.)。
研究では、20 名の健康なボランティア(男女10名づつ)に、通常の食事と
飲み物を摂ってもらい、昼夜2日間研究室に寝泊まりして、尿量などを調べま
した。
そしてこれらの人には、ランダムに、夜睡眠を取れない群、逆によく眠れる
環境の群に分け、交互にこの実験を繰り返しました。
すると、睡眠できない夜には、男女とも、尿の量が増える事が明らかになり
ました。
特にこの影響は、男性の方が強かったそうです。
即ち、夜起きていると尿の生産が増えてトイレに行く頻度が高まり、特に男
性が強く影響される、ということです。
そして、夜におしっこの量が減るのは生物進化のおかげで、夜はよく眠れる
様にと、身体が調節しているのだそうです。
やはり、夜はよく眠るためにも、ビールの量は控えたほうが賢明のようです。
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
今日の話題は如何でしたか?
・既刊号は、ホームページ「http://www.drhase.info」をご覧下さい。
・メールマガジンをお届けしています。ご希望の方は、上記ホームページよ
り登録なさってください。
・また、情報交換の場として、「http://d.hatena.ne.jp/Drhase/」のコメ
ントコーナーもご覧下さい。