食物繊維が少ないと、大腸がんのリスクが高まる!!

● 食物繊維が少ないと、大腸がんのリスクが高まる!!


 このところ、大腸癌にかかる人が非常に増えてきました。
 日本人の食事の西洋化に原因があるという説が信じられており、大腸がんの
リスクを下げるには、食物繊維を沢山食べるとよいといわれています。

 今回これが本当であるかを調べたところ、食物繊維を多く摂っても特に大腸
がんの予防効果は見られませんでしたが、やはり食物繊維の量が少ないと大腸
がんの発症リスクが高くなる事が確認されたというものです。

 これは、厚生労働省の研究班(主任研究者=国立がんセンターがん予防・検
診研究センターの津金昌一郎氏)らが、がん研究の専門誌であるInternational
Journal of Cancer (2006, July)に報告したものです。

 研究は、1990年及び93年に、岩手県秋田県、長野県、沖縄県茨城県、新
潟県、高知県長崎県沖縄県、及び大阪府の10ヶ所の保健所管内に在住して
いた、40〜69歳の男女約10万人について調べたものです。
 これらの人について2002年まで追跡調査し、その結果に基づいて、食物繊維
の摂取量と大腸がん発生率との関連を検討しました。

 その結果、食物繊維の摂取量と大腸がんリスクの間には関連性が認められず、
また食物繊維を1日10グラム以上摂っても特に大腸がんの予防効果はない事が
明らかになりました。

 ところが逆に、食物繊維の摂取量が少ないと、大腸がんの発症の危険性は、
2.3倍に高まることも同時に分かりました。
 食物繊維摂取量の少ない女性グループについて調べたところ、そのグループ
では食物繊維を多く摂るグループに比べて、大腸がんの発症者が2.3倍にまで高
くなっていたのだそうです。

 以上の結果から、食物繊維の適度な摂取が健康維持に重要としています。
 ちなみに厚労省生活習慣病予防などの観点から、大人で15−20グラムの目
標を掲げていますが、特に大腸がんの予防効果だけに限るのならば、10グラム
で足りるかもしれないという訳です。


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