バイリンガルの人は、大脳に切り替えスイッチがある。

バイリンガルの人は、大脳に切り替えスイッチがある。


 中学で英語を学び始めて以来、ン十年と経っていますが、未だに語学は苦手
で、外人と会うときはいつもヒヤヒヤしています。
 そして、重要な話のときは、バイリンガルの通訳の人にお願いしているので
すが、どうしたら頭の中で日本語と英語をうまく切り替えているのか、不思議
に思っていました。

 さて、今回、2カ国語を話せるバイリンガルの人は、言語を切り替える際に
大脳の奥にある尾状核という部分が活発に働き、スイッチ切り替えをおこなっ
ている可能性があることが分かりました。

 これは、京都大と英国、ドイツの研究機関などの国際チームの研究で分かっ
たもので、権威ある科学誌サイエンス(Science, 2006, June 9)に発表され
ています。

 研究では、英語とドイツ語を話せる2グループと、日本語と英語を話せる
1グループで実験をおこないました。
 そして、2つの単語を「違う言語」「違う意味」或いは「似たような意味」
などさまざまな組み合わせで提示し、その際脳のどこが活発に働いたかを調べ
ました。

 その結果、言語が切り替わった時には、脳の左右にある尾状核といわれる
分野のうち、左側が特に活発に活動していたそうです。

 多言語を習得するための脳のメカニズムを知るうえで、重要な発見と注目
されていますが、どうしたらその切り替えが、“簡単に”出来るようになる
のでしょうか?
 今から私がバイリンガルになるのは無理ですが、とても気になります・・・。


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