バイアグラが肺高血圧症を顕著に改善

● バイアグラが肺高血圧症を顕著に改善

　最近、バイアグラが単に男性の勃起不全を改善する生活改善薬としての効果
だけでなく、いろいろな方面でもユニークな効能を有する事が明らかになって
います。

　そこで今回は、このバイアグラが、原発性肺高血圧症を改善するというニュ
ースです。

　京都循環器病病診連携勉強会（代表世話人＝米田正始・京都大医学部心臓血
管外科教授）のセミナーにおいて、勃起機能不全治療薬「バイアグラ」（一般
名＝クエン酸シルデナフィル）が、原発性肺高血圧症（ＰＡＨ）を顕著に改善
した例が報告されています。

　これは、京都大病院小児科の馬場志郎氏が発表したもので、精神発達遅滞を
伴う２０歳の女性ＰＡＨ患者に対し、１年半にわたって投与したところ、肺高
血圧性発作が著しく改善したということです。

　最近の海外の研究でも、バイアグラを飲むと、高地でのスポーツ選手の運動
能力が向上する事が報告されています。
また超未熟児を助けるために、バイアグラが処方され、見事に成功した例も
報告されています。
　これらはバイアグラを飲むと、心臓からの血液流入量が増加し、末端組織へ
の酸素供給量が上がる事がその効果の源です。

　このように今まで何かと日陰者であったバイアグラが、堂々と、様々な疾病
の治療に使用されるようになってきました。

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