アメリカ人は不潔。 ドイツ人が最悪!
● アメリカ人は不潔。 ドイツ人が最悪!
最近の米国の調査で、トイレの後でも手を洗わない人が多い事が分かりまし
た。
手洗いは、単に衛生状態を保つだけでなく、感染症等の予防の第一歩です。
今冬のインフルエンザに備えて、取り上げてみました。
この調査は、消毒剤や石けんなどの衛生関連商品の管理を行っているリソー
ル衛生協会が行ったものです(Lysol Hygiene Council, "Global Hygiene
Practices: Survey Results." News release, Lysol. CDC: "Preventing
the Flu." CDC: "Clean Hands Save Lives!")。
調査は、米国、英国、イタリア、ドイツ、アラブ首長国連邦、インド、マレ
ーシア、及び南アフリカの8ヶ国について行われ、18歳以上の各国の男女
1,000人について、聴き取り調査した結果をまとめたものです。
参加者らに、衛生観念と手洗いの重要性などの質問に答えてもらいました。
以下その結果を示します。
1)先ずは米国人について、手洗いについて調べた結果です。
手を洗わない事を認めた人の%を示しています。
・ くしゃみや咳の後でも手を洗わない: 37%
・ 動物やペットをさわった後でも手を洗わない: 27%
・ 食事や食べ物をさわる前に手を洗わない: 10%
・ トイレに行った後手を洗わない: 7%
このように、キチンと手洗いする人は10人中3人しかおらず、残りの69%の人
は手を洗わないと答えています。
しかし、手洗いが大切だと言うことを知らない訳でないようです。
実際、2/3の人は細菌やウイルスなどの流行を抑えるには手洗いが最も効果
的であることを知っており、また3/4以上の人は、この数年衛生状態について
気にするようになったと述べているそうです。
2)最も汚い手の国民は?
国別の最も手洗いをしない国は、ドイツだったそうです。
ドイツ人の1/4しか適切に手を洗っていると答えておらず、汚い事に13%の
人はトイレに行った後も手を洗わないのだそうです。
3)国別の衛生観念。
その一方で思ったよりも衛生的だったのはアジア諸国で、実際にインド人
家庭での状況は、
・ 規則正しく消毒している: 75%
・ 手洗い: 15%
・ 友人や家族でもキスなどの接触を避ける: 11%
・ 家の中に動物が入らない様にする: 10%
などの衛生観念が確立していました。
また、マレーシアでは、15%の人がインフルエンザにかからないためには外
国旅行をしない事とし、南アフリカの1/5の人はインフルエンザを避けるには
公共の場に行かないことが最良としています。
まだインフルエンザの季節には少し早いですが、CDC(American Centers
for Disease Control and Prevention、米国疾病対策および予防センター)に
よると、インフルエンザをなどの感染症を予防するには、毎年秋にインフルエン
ザワクチンを接種するが先ず第一で、次に手洗いであるとされています。
そして、手の洗い方として、
・ 先ず流水で手を濡らし、次に石けんをつける。
・ 出来れば温かいお湯で洗うと良い。
・ 手の表面に石けんをよくこすりつける。
・ そして20秒間手をこする。
・ 次に流水で石けんを洗い流す
・ 最後によく乾燥したタオル或いは温風乾燥機で手を乾かす
・ 出来れば、水道の蛇口は手で直接触らず、ぺーバータオルなどで閉める。
もし、石けんや水道水がない場合は、アルコールをベースとした消毒剤が有効。
としています。
今回の調査では日本人が入っていないのは残念ですが、日本人の衛生観念はか
なり高いと期待しています。
そして皆様が手洗いをキチンとされ、この冬のインフルエンザシーズンを乗り
切っていただきたいと願っています。
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