睡眠時間:ベットに入っている時間の80%しか寝ていない。

● 睡眠時間:ベットに入っている時間の80%しか寝ていない。


 夜よく眠れないという人が多くいらっしゃいます。
 多くの人が困っています。
 実は、私もその例にもれず、眠りが浅いのが悩みの種です。

 この悩みを持つ人の年代も、青少年から高齢の方までと広がっており、年齢
には関係なく現代人に共通した問題にすらなって来ています。

  さて最近の研究で、現代人の睡眠時間は考えている以上に少なく、必要な
睡眠を充分には取れていない事が明らかになりました。

 これは、シカゴ大学Diane Lauderdale博士らが、全米疫学専門誌American
Journal of Epidemiology(2006, July issue)に報告したものです。

 研究は38歳〜50歳までの669名のシカゴ在住のボランティアを対象と
したもので、腕に睡眠測定装置を取り付けてもらって調べた、本格的な調査で
す。
 これにより単にベットにいる時間だけでなく、実際の睡眠時間をも知る事が
出来たというわけです。

 その結果によりますと、ベットにいる時間は平均7.5時間で、実際に睡眠して
いるのは僅か6.1時間だけなことがわかりました。

 次に男女差を調べたところ、白人女性は6.7時間であったのに対し、白人男性
は6.1時間、黒人女性は5.9時間で、黒人男性では僅か5.1時間でした。
 また、収入が多い程、睡眠時間が長い傾向が見られました。

 ベットにいる時間は平均7.5時間なのですが、睡眠に入るまで22分必要で、
実際の睡眠時間は6.1時間でした。
 即ち、実際に睡眠した時間をベットにいる時間で割った睡眠効率は、81%だ
ったそうです。

 以上の結果から、1)本来取るべき時間より非常に少ない時間しか睡眠を取
っていない、2)黒人の方が白人よりも、また女性に比べて男性の方が睡眠時
間が短く、特に収入の少ない人の方が睡眠時間が短い、ことが明らかになりま
した。

 睡眠時間の減少傾向はこのところ激しくなっており、1900年では9時間の睡
眠時間を取っていたにも拘わらす、1970年では7時間程度になっており、つい
に6時間まで落ち込んでおり、現代人の睡眠状況は非常に悪い事が確認されたわ
けです。

 現代人の生活が、24時間社会となっていることの表れだそうですが、睡眠
不足は注意力が低下し、悪くするとうつ病の引き金となります。
 何とかして、充分な睡眠時間を確保し、睡眠の質を高める事が大切です。
 
 では、どうしたら充分な睡眠が摂れるのか・・・? 
 
 良いアイデアがあれば、是非ご連絡を!
 

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