国勢調査: 老年人口は世界最高。でも、働く高齢者も突出!!

国勢調査: 老年人口は世界最高。でも、働く高齢者も突出!!


 日本の超高齢化が予想以上のスピードで進んでおり、それに対応してか、働
いている高齢者の割合も先進国で突出しているというニュースです。

 これは総務省が発表した、2005年に行われた国勢調査の集計結果速報か
ら明らかになったものです。
 なお、今回総務省が公表した速報(2006年6月30日)は、昨年の国勢調査
ら全体の1%にあたる約50万世帯を抽出して集計したものです。
 以下、その国勢調査からの結果2つを取り上げてみました。

1) 老年人口は21%で世界最高、しかし年少人口は最低!
 日本の老年人口(65歳以上)の割合が21・0%で世界最高になる一方で、
年少人口(15歳未満)は13・6%で最低となっていることがわかりました。
 予想以上に少子・高齢化が進んでおり、世界で最も深刻な状態となっている
現状が浮かび上がったわけです。
 日本の総人口1億2776万人の内訳は、年少人口1740万人、15〜64
歳の生産年齢人口8337万人、老年人口2682万人でした。2000年の
前回調査に比べて老年人口が481万人の大幅増、年少人口は107万人の減
少となっていたとのことです。

2) 働く高齢者は22%で、先進国で突出!
 65歳の高齢者になって働く人の割合が、日本は主要先進国の中で著しく高
いことがわかりました。
 人口に占める就業者と完全失業者の割合を示す労働率は、65歳以上で22.2
%だったそうです。
 特に、65〜69歳の男性の場合50.2%が働いているか働く意志を持っ
ています。
 このような働く意思を持つ高齢者は、フランスが1.2%、ドイツが2.2%、
イタリア3.4%、アメリカ14.2%となっています(国際労働機関の調べに
よる)ので、これらの先進国と比較してもダントツになっている事が分かります。

 働く意思を持つこと自体は健全だと思うのですが、働かなければ食べていけ
ないという事情があるのも確かです。

 ちなみに、65歳以上の人がもらえる年金は一所帯あたり250万円程度で、
何とか生活は出来るでしょうが、夫婦でたまの旅行ができる比較的余裕のある
生活には、夫婦2人で450万円が必要といわれており、その差額を何とか稼
ぐ必要がある訳です。

 我々の老後の生活は、悠悠自適には程遠いのでしょうか? 
 団塊の世代の一員として、とても気になります。


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