米国の肥満は深刻:幼児のチャイルドシートが小さ過ぎる!

● 米国の肥満は深刻:幼児のチャイルドシートが小さ過ぎる!


 米国を訪れるたびに感ずるのですが、米国の肥満は本当に深刻で、町のあち
こちにどうしたらこんな体になったのかと、不思議に思えるような巨体の人が
多くいます。

 ところがこれは単に大人に限ったことではなく、幼児にも現れていて、現在
の自動車のチャイルドシートの規格では小さすぎるようになっているそうです。

 これは米国ジョンズホプキンズ大の調査でわかったもので、米国医学専門誌
「小児科学」2006年4月号に発表されています。

 米国のチャイルドシートの規格は、(1)0〜1歳で体重約9キロ以下、
(2)1〜4歳で体重約9〜18キロ、(3)4〜8歳で身長約145センチ
以下――の3タイプに大別されていて、米高速道路交通安全局は幼児の成長に
あわせてシートを替えていくのだそうです。

 そこで調査グループは、99〜00年の全米の健康栄養調査をもとに、太り
すぎでこの3タイプに収まらない1〜6歳の幼児数を割り出しました。
 その結果、約28万3000人が、体形的にシートの規格に合わないことが
わかりました。

 特に規格外の体形が際だって多かったのは3歳児で、約18万2000人が
体重18キロを超えていたとのことです。

 米国では肥満の低年齢化が進み、米疾病対策センターが発表した最新調査では、
2〜19歳の17%が「太りすぎ」とされているそうです。特に2〜5歳児の
肥満が過去30年で倍増したとするデータもあるようで、深刻な事態です。

 日本でも学童児の肥満が深刻で、体操の時間に授業参観すると、その深刻さ
が実感されます。
 このところの西洋食文化の広がり、そしてジャンクフードが気になります。
 また都会では野外で遊ぶ場所がなく、このままでは日本も、米国の追従をす
るのではないかと危惧しています。

 そしてその傾向が幼児まで及ぶとしたら、将来は大変なことになります。
 乳幼児の食生活はなんといってもご両親の責任ですので、お母さん、お父
さん、ご注意を。


□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 今日の話題は如何でしたか?

 ・既刊号は、ホームページ「http://www.drhase.info」をご覧下さい。

 ・メールマガジンをお届けしています。ご希望の方は、上記ホームページよ
  り登録なさってください。

 ・また、情報交換の場として、「http://d.hatena.ne.jp/Drhase/」のコメ
  ントコーナーもご覧下さい。