笑いは、血流の流れをよくし、心臓に良い効果を与える。

● 笑いは、血流の流れをよくし、心臓に良い効果を与える。

 笑いは感情を和らげ、人間関係をよくするものです。難しい顔をしている人
よりも、笑っている人を見る方が安心できますもんね。
 さて、この笑いは単に他人によい印象を与えるだけでなく、自分自身の健康
の維持にも非常に役立つという話題です。

 これは、メリーランド大学医学センターの研究者らが、医学誌Heart(Heart,
news release, Jan. 16, 2006)に報告したものです。

 研究では、20名の健康な若者に、楽しい番組、或いは悲しい番組を15分
〜30分間見てもらい、その後の末梢血管の血流の変化を調べました。
 ちなみに実験の正確を期すため、実験中は、運動、飲酒、ビタミン剤、ハー
ブなどを摂る事は一切禁止したそうです。

 その結果、悲しい映画を見た後には、20人中14名の末梢での血流が減少
していました。
 一方、コメディ映画を見た後では、20人中19名の血流が増加している事
が分かりました。
 
 悲しい映画を見た時は、怒りを感じた時や、難しい数学の問題を解いている
時と同程度の血流値であったのに対し、コメディ映画を見た時には、エアロビ
ックをした後や、コレステロール値を下げるための薬剤(スタチン系)を飲ん
だ場合と同程度にまで変化していました。
 実に、楽しい映画と悲しい映画を見た時の血流の差は、50%以上になって
いたということです。

 最近、笑いが体によい事が、筑波大学の村上和男教授らの研究をはじめ、様
々な研究で明らかになってきています。
 笑いは人間だけに与えられた才能です。この貴重な才能をうまく活かして、
健康で楽しい生活を送りましょうね。

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