おばあちゃんの喫煙が、孫に喘息をおこしやすくさせる
●おばあちゃんの喫煙が、孫に喘息をおこしやすくさせる
タバコを吸うと癌になりやすくなることよく知られていますが、間接喫煙の
影響についてはあまり報告がありませんでした。
しかし今回、子供が妊娠中に、おばあちゃんがたばこを吸っている場合には、
生まれた孫が小児喘息になる確率が2倍にまで高くなるという報告がありまし
たのでお知らせ致します。
これは南カルフォルニア大学Jonathan Field博士らが報告したもので、胸部
医学誌(Chest, April 2005)に報告されているものです。
米国での小児喘息の割合が、この20年間に2倍にまで上昇しており、特に
就学前の子供の間では非常に大きな問題となっています。
その原因として、間接喫煙が引き金であると考えられており、最近の結果で
は、妊娠中に母親がたばこを吸う場合は、生まれた子供が喘息になりやすいこ
とが報告されていました。
今回の研究は、南カルフォルニア在住の908名の子供の両親及び祖父母など
について調べたもので、そのうち338名の子供が生後1年以内に喘息症状が見
られたそうです。
その結果、母親が妊娠中にたばこを吸う場合には、生まれた子供が喘息にか
かる危険率は1.5倍だったそうです。
つぎに祖父母の喫煙との関係を調べたところ、妊娠中に祖母が喫煙している
場合には、2.1倍喘息になる危険率が高いことが分かりました。
また、祖母が喫煙しているが母親がたばこを吸わない場合には、子供の喘息
になる危険率は1.8倍、母親も祖母もたばこを吸う場合は2.6倍だったそうです。
別の研究でも、妊娠中に喫煙すると胎児細胞の染色体異常を引き起こし、子
供が白血病になる危険性が高まる事が報告されています。
喫煙は本人だけでなく、周りの人の健康に多大な影響を与えます。かわいい
お孫さんのためですので、気をつけてあげてくださいね。
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