オルガスムスとは
● オルガスムスとは
一般に、オルガスムスは性的に満足して得られるものだと思われていますが、
人によって定義が異なるようです。
今回、性心理学者のPaula Hall氏が、オルガスムスで起こる生理的及び感情
的な因子について、詳細に分析した結果を発表しています。
そして、質が量よりも重要で、見せかせのオルガスムスに騙されないように
と注意しています。
1953年著名な医学者が、オルガスムスとは、“神経及び筋肉の緊張が急激に
弛緩すること(an explosive discharge of neuromuscular tension)”で
あると定義しているそうです。
実際には、次のような生理的な変化が起こるとされています。
・ 心臓の鼓動が早まり、呼吸が深くなって筋肉を緊張させる。
・ エンドルフィンやオキシトシンなどの脳内ホルモン分泌が盛んとなり、幸
福感をもたらす。
・ 生殖器への血液の流れ込みが多くなり、外陰部の反射神経が活性化される。
・ ついで、外陰部を構成する筋肉を0.8秒間隔で5-15回収縮させる。
オルガスムスの感覚は生殖器官に限ったものではなく、体中のどこにでも起
ったり、中には性器に触れられなくとも、オルガスムに達する人もいらっしゃ
るようです。
例えば、対麻痺(ついまひ)の患者さんはオルガスムスを日常的に得る事が
でき、実際にオルガスムスをおこす迷走神経系も見つかっているようです。
この場合は生理機能だけで説明できますが、その一方で恣意的なオルガスム
スもあるようです。
極端な場合には、パートナーを満足させるために演技をする場合もあるよう
です。相手を思いやっての行為なのかもしれませんが、演じすぎるのも好まし
くありません。
演技からでなく、本当の愛情交換を目指すようにとPaula Hall氏は忠告して
います。尤も、性交を終了させるシグナルとして、オルガスムスを演じる場合
もあるとのことですが・・・。
また、オルガスムスの頻度として、2-6-2の法則(性交10回のうちに、オル
ガスムスを感じるのはほぼ2回で、残り6回がまあまあの満足、後の2回は全然
感じない)というものがあるそうです。
そしてオルガスムスを得るには、性の営みの数をただ多くするよりも、営み
の質を向上させて、本当のオルガスムスを得るようにするのが一番としていま
す。
そのためには、やはり深い愛情に基づいた性生活が重要という事ですね。
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「夢は大きく、しかもシンプルに。 」 (A・L・ウィリアムズ)
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