電気をつけたままで寝るような生活を続けると、がんになりやすくなる

● 電気をつけたままで寝るような生活を続けると、がんになりやすくなる。

 夜、こうこうと照らす蛍光灯の下で寝たりすると、疲れが取れませんが、そ
れ以上にがんにもなりやすくなるという怖いお話です。
 これは、先日ロンドンで開かれた白血病に関するミーティングで、米テキサ
ス大学のRussell Reiter教授らが報告したものです。

 研究では、子供を対象に、体内時計を調整する遺伝子の発現と光の影響、
及び白血病になりやすさについて調査しました。
 その結果、本来暗くなっている夜の時間帯に照明を明々と浴びる子供では、
小児性白血病にかかる率が増加する事が明らかになりました。
 その理由として、夜間の照明によって、遺伝物質の突然変異を防ぐホルモン
であるメラトニンの産生が抑制され、その結果がん関連遺伝子の変異が増大す
るのでは、とされています。

 またこれとは別に、夜勤をする女性は乳癌になるリスクが高いという報告も
あります。
 米コネチカット大学Richard G. Stevens氏らが報告してもので、夜勤のし
過ぎがもとで、メラトニン産生に異常が生じ、その結果女性ホルモンの過剰
産生を引き起こして、乳がんの危険率が上昇すると警告しています。

 “日の出とともに活動し、日が沈むと眠る”のが健康な生活と、昔はいわれ
ていましたが、今回医学的にも証明されたわけですす。
 残業のしすぎや夜更かしには、十分お気をつけください。また成長盛りのお
子様にも、規則正しい睡眠をご指導ください。

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