関節リウマチで受診の60%は、本当はビタミンD欠乏症

●関節リウマチで受診の60%は、本当はビタミンD欠乏症


 関節リウマチという病気は自己免疫疾患のひとつで、単に栄養不足が原因と
いった単純なものではありません。
 ところが、関節が痛いとリウマチ科を受診する人の6割が、実はビタミンD
不足していたのが原因というお話です。

 これは、先日ニューオーリンズで開催された2004年度米国リウマチ学会
(American College of Rheumatology)にて、ジョンスホプキンス大学の
Uzma Haque博士が発表したもので、病院関係者の間で話題となっているもの
です。
 研究者らは、2003年12月から2004年1月にかけてジョンスホプキンス大学リ
ウマチクリニックを受診した48人の血清中のビタミン濃度を測定したところ、
ビタミンDのレベルが低下している人が非常に多い事がわかりました。
 このうちの58.3%が、血清ビタミンD濃度が20ng/mL以下の低ビタミンD症で、
また25%の人は10ng/mL以下のビタミンD欠乏症だったそうです。

 これは、閉経後の米国人女性における低ビタミンD症の人の比率(29.3%)
の2倍近い事を示しており、本人がリウマチと思っていても、実は単なるビタ
ミンD不足が原因である可能性が高いというものです。

 発表した研究者等は、「低ビタミンD血症やビタミンD欠乏症の症状は十分に
認知されているとは言えない。また、リウマチ系疾患の非特異的症状とみなさ
れている可能性もある。慢性の骨痛や筋肉痛を訴えている患者さんに対しては、
血清ビタミンD濃度などを評価するべきだ」と警告しています。

 関節炎でお悩みの方は、自分の症状を関節リウマチだなどと決めつけず、ビ
タミン不足の可能性も含めて、医師や薬剤師とよくご相談ください。

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