緑茶成分が白血病に有効:米国からも報告

●緑茶成分が白血病に有効:米国からも報告


 先日、緑茶の成分カテキンに抗がん作用があり、そのカテキンが攻撃する癌
細胞内の遺伝子が見つかった事をお知らせしました。

 その報告は国内の九州大学の研究者がおこなったものですが、今回それとは
別に、世界で有数の医療機関であるメーヨークリニック(Mayo Clinic)から
も、カテキン成分が白血病の癌細胞を特異的に破壊すると報告されました。

 エピガロカテキンガレート(epigallocatechin-3-gallate、EGCG)は、緑
茶のカテキンの約半分を占めるものですが、このEGCGが抗体生産細胞であるB
細胞の癌である慢性リンパ腫(chronic lymphocytic leukemia (CLL))の治
療に有効である可能性があるというものです。

 CLLは非常に多くの人が苦しんでいる病気で、特に中高年の人がよく発症す
る血液の癌です。
 しかし、CLL末期の状態では抗癌剤が投与されますが、基本的には有効な治
療法ではなく、現代医学でも手が出ない癌の1つです。

 この研究結果は、メイヨー・クリニックのNeil E. Kay博士らが、Blood誌
(2004, April)のオンライン版に発表したものです。

 それによりますと、CLL細胞にEGCGを添加したところ、10種のCLL細胞のう
ち8種が破壊され、EGCGが癌細胞の増殖に必須なシグナル伝達系を特異的に阻
害することが報告されています。

 また、EGCGは正常な細胞に対しては無害で、CLL癌細胞を特異的に破壊する
ので、今後薬として期待できるものであると述べられています。


 前回の日本人研究者による結果に加え、今回の研究成果を見ると、EGCGが将
来有望な抗癌剤となる可能性があります。
 日頃から飲んでいる緑茶の成分であるカテキンから、新たな抗がん剤が出来
る可能性があるということですので、楽しみな結果ですね。

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