蚊は叩こうとした人を覚えていて、避けるようになる

<蚊は叩こうとした人を覚えていて、避けるようになる>

 毎日暑いですね。
 窓を開けっぱなしにしているためか、蚊に刺されています。
 今回、この憎っくき蚊をやっつける、面白いニュースを見つけましたので、お知らせします。
 蚊が血を吸おうと近くに寄って来たら、よく狙って叩くのが良く、例えもし叩き損ねたとしても、その蚊が次にあなたを狙わなくなる可能性があるそうです。

 これは、米ワシントン大学の神経生態学者が学術誌「Current Biology」に発表したものです。
 蚊に刺されそうなときに叩くと、蚊はその体験とその人の匂いを記憶し、今後その人を避けられるようになるとの事で、刺す相手についての学習能力が蚊にあることをはじめて示したものだそうです。

 研究では、ネッタイシマカを人間の匂いが漂う中で飼育しておき、蚊が血を吸う際に、人が叩いた際に腕を伝わるのと同程度の小さな振動を20分間にわたり繰り返しました。
 すると、蚊はその後24時間以上もこの匂いを避けるようになりました。その効果は、虫よけスプレーと同じくらいだったそうです。
 また以前の研究で、このような反応には脳内の神経伝達物質ドーパミンが関わっていることがわかっていたため、ドーパミンの遺伝子が欠損した蚊で同様の実験を行ったところ、人の匂いが危険だと覚えられず、前と同じように血を吸う行動をとったそうです。

 今後は蚊に刺されそうになったら、徹底的に戦いを挑んだ方がよさそうですね。