ペットを飼うメリットは多い。

●ペットを飼うメリットは多い。


 日本のペットの数は、犬、猫合わせると1922万頭で、15歳未満の子供
の数1790万人より多いのだそうです。
 最近では、マンションやホテルでも、ペット同伴可の所もずいぶんと増えま
した。
 しかし、家の中で飼っていると困るのが壁、床のキズ、それとペット特有の
臭いや毛屑などと、お悩みの方は多いと思います。

 さて、今回、そのようなペットを飼うことの悩みを上廻って余りある利点が
ある、という報告がありましたので、お知らせします。

 全米では、実に6千万頭の犬、7千万頭の猫が飼われているそうで、全米家
畜医学協会(American Veterinary Medical Association)によると、毎年こ
のようなペットの飼育に400億ドル(4兆円)が使われているほどだそうです。
 しかし、そのような投資に対しても、充分なリターンがあると、述べられて
います。

 これは最近、バージニア大学医学部(Virginia Commonwealth University's
School of Medicine)のSandra Barker教授が述べたものです。

 それによりますと、例え、極短期間ペットを飼った場合でも、十分な癒し効
果が期待され、例えば、患者さんの心配を減らすといった効果が認められる、
とされています。
 特に、飼い主は責任感が高まるという効果が期待され、生き物と接する事に
より、責任意識が高まり、孤独をなくすのに非常に有効だそうです。

 その内容は以下のとおりです。
1)社会活動が強まる:犬を飼えば、散歩に連れて行かねばならない。それに
より他の散歩に来た人との繋がりが出来る。また、犬の話題を通して人間関係
が深まる。最近のAKCの調査によると、女性の半数以上が、自分のペットについ
て他の人とよく話すようになったと答えています。
2)心配をなくす:病気で入院した人に対してアニマルセラピーをすると、病
気に対する不安が減少し、病状も良くなることが研究で実証されています。
3)人生が豊かになる:犬と接した後に、人のストレスをうけた際に分泌され
るホルモンであるコーチゾルが減少しているそうです。熱帯魚などをながめる
だけでも、リラックス出来ます。
4)ペットは大人だけでなく、子供にも大きな利益がある。:子供の自尊心や
愛情、責任感などの教育面でも重要。

 即ち、ペットを飼うことは、家族全体にとって有用なものである、という訳
です。

 しかし、その一方で、ペットを持って悲しいことも当然あります。
 その最も大きな事は、やはり最愛のペットの死です。ペットは人よりも短命
なので、そのかなしみを味わう事を避けられません。
 勿論、ペットを飼うことはストレスの元になることもあります。犬を飼えば
夜うるさく吠えたりしますし、猫は家具をこわす、ハムスターは臭うし、夜う
るさい。
 また、家族や周囲にペット嫌いの人がいたり、ペットに対するアレルギー反
応を持つ人がいる場合はその人の事も考えなければなりません。

 これらはペットを飼うことについてのデメリットですが、この論文では、そ
れでもペットを飼うことの方が、「ペットオーナーの感情面に及ぼす効果大。
疲れて帰宅した時に、ペットをみるだけで、ほっと一息できる。ペットは家族
の重要な一員」で、充分にメリットがあると結論しています。

 ペットに関するメリットが気になる方は、Penn State University.のホーム
ページをご覧ください。


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